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五島うどんの特徴 Characteristics of Goto Udon

【伝統の手延製法】 コシが強く滑らかで喉ごし抜群の食感

 五島うどんは、列島の特産である食用椿油を塗布〈とふ〉しながら、棒状の生地を2本の箸にかけて引き延ばしていく作業を繰り返して紐状の細い麺にしていきますが、その過程で何度も熟成を重ね、じっくりと乾燥させます。
 この伝承の技を受け継ぐ麺匠によって、コシが強く、切れにくい五島うどん特有の麺に仕上がります。
 白磁のような艶〈つや〉があり、ツルッとモチッとした滑らかな食感と、麺自体の持つ豊かな風味と椿油が調和して、奥深い味わいを引き出します。

 The springy and smooth texture goes down well.
Goto Udon is made into thin and string-like noodles by repeatedly stretching a stick of dough over two chopsticks while applying camellia oil, a specialty of the islands. In the process, the noodles are matured well and are dried slowly.
The noodle masters with this traditional technique produce noodles with a firm texture that is hard to break. The shiny, springy, and firm texture and the rich flavor of the noodles harmonize well with the camellia oil to bring out the deep taste.


ポイント1【 熟成 】 何度も重ねる「熟成」が美味しさの秘訣

 うどんづくりは、数々の工程を経て、麺を棒状から紐状へと徐々に細くしていきます。
 その手間隙をかけた作業の中で、生地を何度も熟成させて、コシの強い麺に仕上げるのが特徴です。


ポイント2【 椿油 】 麺の付着を防ぐために名産「椿油」を使用

 生地を細く引き延ばしていく過程で、麺同士が付着しないために使用しているのが、五島列島特産の食用椿油です。
 椿油はオレイン酸を豊富に含んでおり、麺の酸化を防ぐ効果があるともいわれています。


ポイント3【 あご(飛魚) 】 五島うどんと「あごだし」はおしどり夫婦

 秋風が吹く頃に漁の最盛期を迎えるあご(飛魚)を炭火で焼く「焼きあご」は、五島うどんとの相性がピッタリの上品な「だし」へと生まれ変わります。
 豊かな島の風土が育み出す極上の逸品です。


うどんの定義

 日本農林規格(JAS)の「乾めん類品質表示基準」では、小麦粉に食塩と水を混ぜてよく練った生地を帯状に細く切って乾燥させる製法で、麺の長径が1.7mm以上のものを「うどん」と定義。
 長径が1.3mm以上1.7mm未満を「ひやむぎ」または「細うどん」、長径1.3mm未満を「そうめん(素麺)」と分類しています。